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【初心者必見!】発電機のメンテナンス 清掃~仕上げまで
初心者にはなかなか敷居の高い発電機のメンテナンス。
いざ壊れてしまったとき、実際に高い金額を出して修理依頼しても、
プラグの交換だけだったり、キャブレターの清掃だけで始動したりするケースがよくあると思います。
こんな時自分の手で整備が出来たら・・・
発電機本体の状態把握が出来るだけでなく、ある程度の故障なら直すことが可能です。
自分の手で整備したい・・・
そんな方に今回はDenyoのインバーター発電機GE-1600-IVを用いて発電機のメンテナンスについて解説していきたいと思います。
外装パーツの取り外し
電気を生む機械、そんな精密な機器を分解してしまっていいのか・・・
1度分解してしまったら後戻りできないんじゃ・・・
実際に物と向き合ってみるとそんな心の葛藤がおきますよね。
筆者も様々な物の分解の際、実物と向き合った際闘ってきました。
しかし、始めてみると以外にも簡単でやってよかったと思う事が多くあります。
難しく色々考えてしまう前にまずは1歩踏み出してみましょう。
作業前に、ネジを入れる皿や比較的大きなパーツを入れておく容器を用意しておきましょう。
またパーツを取り外す前に組み立ての際見られるよう写真も撮りながらだと安全に分解が出来ます。
準備が出来たらまずは外装を外していきます。
GE-1600-IVは画像の赤丸部分にネジ・ボルトがありますので、外していきます。
操作パネルのネジは画像のようになっています。
ハンドルを外してからハンドル裏にあるネジを外していきます。
次は裏面へ
裏面も赤丸部分にネジが2本ありますので、こちらも外していきましょう。
さらに側面のネジも外していきましょう。
GE-1600-IVは側面に左右合計10本あります。
これで外装が外れ、中身が露出します。
次は給油口周りの外装パーツを外していきます。
この時、燃料タンクの給油口に干渉する部分はなかなか取るのに力を使います。
くれぐれもパーツを割ってしまわないよう注意しましょう。
これで外装は外す事はできました。
一部つけたままですが今回はメンテナンスの為、外装の取り外しはここまでです。
キャブレター/各種パーツの清掃
以前整備担当の方にお聞きしたのですが、発電機の故障の多くはキャブレター(以下キャブ)の場合が多いと言われているそうです。
筆者も昔はバイクいじりに精を出しておりましたが、キャブのメンテナンスは非常に重要視しておりました。
キャブのフロート内にゴミが漂っているだけで、エンジンが掛からないことも多くあった為、
分解する際は必ずと言っていい程、綺麗に掃除していたのです。
そんな繊細なキャブ、今回ももちろん清掃して参ります。
まずは燃料タンクの取り外していきましょう。
タンクへの燃料供給が切れているのを確認し、燃料ホースを外し本体から取り外していきます。
ここまできたらキャブレターまでもうすぐです。
せっかく色々外してあるので、吸入フィルターも外してホコリや汚れを取り除いていきます。
そしてカバー類も洗って乾かしておきましょう。
これは外したパーツ達です。
これらも洗浄していきます。
キャブの穴は画像のような専用の洗浄剤で洗っていきます。
また、キャブの置き場所に砂や小さな石がジャリジャリしているようなところは避けましょう。
キャブ内に砂や石が入るだけでなく、キズもついてしまいます・・・
清掃も二度手間になるので気を付けて作業に取り組みましょう。
本体の組み立て
清掃したパーツを組み上げていきます。
この組み上げの際、よく紛失するパーツやらネジがありますので、
ここで一度パーツやネジが入っている皿を確認しておきましょう。
まずは洗浄したキャブとフィルター類を元あった位置に取り付けていきます。
燃料タンクまで取り付けが出来たら、給油口と一体となっていた外装パーツを取り付けていきます。
一つ一つのパーツを洗浄した分、分解前とは比べ物にならないくらい綺麗です。
洗浄前と洗浄後の比較はこちら
圧倒的な違いが見てわかるかと思います。
洗浄がいかに大事か感じることが出来ますね。
外装パーツの取り付けは、
外装の分解と逆の手順で取り付けを行います。
うまくはまらずパーツが浮いてしまっても無理にはめず、
一度パーツを取ってツメが入る位置を確認してからパーツはめる等して
破損が無いように注意しながら取り付けていきましょう。
いよいよ動作確認です。
始動確認後、テスターがお手元にあれば画像のように電気が来ているか確認をしてみましょう。
万が一手元にテスターが無い場合は、100Vの家電なり電動工具なりを思い切って繋いでみましょう。
運転中の発電機の音も問題が無ければ組み上げは完了です。
あとは各パーツや外装などもう一度きれいに拭きあげていきましょう。
仕上げ
いよいよ最終工程の仕上げです。
主にオイル交換、点火プラグの交換を行っていきます。
この作業は行う方と行わないかたがいらっしゃると思いますが、
この作業をやることによってメンテナンス後も長く使うことが出来ますので、
あちこち分解した流れで一緒に行われることをおすすめします。
まずは、動作確認の際に取り付けた外装を外しましょう。
外装パーツが外せたら、次はオイル交換を行っていきます。
一度運転してオイルを温めましょう。
赤丸の部分がオイルキャップになので、外しておきます。
本体を傾けてオイルを抜いていきます。
この際、発電機本体が滑ったりしないよう、下に何か噛ませておくと安全です。
オイルを出した穴に、新しいオイルを規定の量まで入れます。
次は点火プラグの交換です。
赤丸の部分がプラグコードなので、コードを抜いてからプラグレンチにて点火プラグを外していきます。
点火プラグが外せたら、新品のプラグを取り付けていきます。
※点火プラグの適合はあらかじめ調べておきましょう。
仕上げ作業は一通り終了となります。
再度外装パーツを組み上げ、もう一度動作確認を行ってください。
何も問題がないようでしたら、オイル等が本体に付着しているかもしれないので、本体を軽く掃除しましょう。
ここまでお疲れ様でした。
これで清掃~仕上げまでの全工程は終了になります。
まとめ
今回の記事を書くにあたって良いものを長く使う事は、日ごろのメンテナンスが重要だと改めて痛感致しました。
見た目の変わりようもさることながら、運転中の音も大きく変わります。
今発電機をお持ちの方は、是非一度メンテナンスを行ってみて下さい。
発電機を購入検討されている方は、購入後のメンテナンスを視野入れてご購入されることをおすすめします。
発電機のご購入なら無限堂へ!