- 無限堂TOP >
- 無限堂のスタッフコラム >
厨房機器の年式のマニアックな見方
家庭用の冷蔵庫や家電製品はだいたい製造年が記されていることが多く、もし見当たらなくても電気コードを見れば小さいですが「20〇〇」と表示されているのでわかります。
ところがこれが業務用厨房機器となるとなぜか表記されていません。
電気コードにも表示されていないのでわかりません。なぜなんでしょう?
ということで厨房機器のメーカーごとの年式の見方を見ていきます。
有名なホシザキさんも含めてもっとマニアックな知識を付けていきましょう。
《メニュー 》
ホシザキ
ホシザキさんの年式の見方はWEB上でたくさん書かれていますが下記の通りです。
A→1 B→2 C→3 D→4 E→5 F→6 G→7 H→8 J→9 K→0
製造番号の頭のアルファベットが年式を表していますが、黒に白抜きが2010年以前のシールでそれ以降は少し小さくなった普通の黒字の表記に変わっています。
ここまではだいたいわかりますね。
では次のシールの年式は何年かわかりますか?
「S・・・?」という中古厨房屋さんはいませんよね。(笑)
ホシザキさんの場合、同じ型式番号で10年以上継続した商品の場合はさらに「L」から「U」まで表記が下記のようになります。
L→1 M→2 N→3 P→4 Q→5 R→6 S→7 T→8 U→9
ちなみに「O(オー)」は「0(ゼロ)」と間違いやすいので省かれています。
ということで先ほどのシールの「S」「S」は「2017年」ということがわかりました。
あまり多くありませんがときどき見かけることがありますのでご参考にしてください。
フクシマ
フクシマさんの場合は製造番号の前の数字が年式を表しています。
これだと「9」なので「2019年」です。
「2009年」も同じ表記ですが商品の型名で”発売年”を検索するとわかるので間違えないようにしましょう。
大和冷機/ダイワ
大和冷機さんはちょっとわかりにくですね。
製造番号の後ろに少し小さくなった5桁の数字がありますがこの最後の数字が年式を表しています。
これは「6」なので「2016年製」ですね。
こちらも「フクシマ」さんと同じく「2006年」も同じ表記ですので間違わないようにしましょう。
パナソニック
「サンヨー」さんの事業を引き継いだ「パナソニック」さんですが、「サンヨー」さんと同じように製造番号の最初の数字が年式を表しています。
ただ他社の場合と違うのは型名の書かれたシールに製造番号は記されていなくて操作盤の近くの型式を書いたシールの下に製造番号が記されています。
こちらはちょっとわかりにくいメーカーの年式表記です。
エフ・エム・アイ/FMI
コーヒー器具などの機械が多い「エフ・エム・アイ」さんですが意外に年式の見方を知らない方も多いのではないでしょうか。ときどき間違えて書かれているのを見かけます。こちらの場合は何年でしょう?
こちらの型名シールの中の「機番」と記されている最初の2桁に注意です。
最初の「4」は「2010年代」を表していて次の「4」がその年数です。
つまりこれは「2014年」ということです。
初めの数字が「3」であれば「2000年代」、「5」であれば「2020年代」ということになります。
最初の数字が年数ではないので注意してください。
変わり種の年式表記
大穂製作所
ケーキケースなどで有名な「大穂製作所」さんの形式シールを見てみましょう。
製造番号の上2桁が「21」となっているので「2021年」と思ったら大間違いです。
これは「平成21年製」ということで西暦に直すと「2009年製」ということになります。
最近、大穂製作所さんの表記も変わりましたが以前の黒のシールの表記は年号ですので間違えないようにしてください。
ときどきプロでも間違える厨房機器の年式ですが少しは参考になったでしょうか?
ぜひお手元の厨房機器の年式と照らし合わせてみてください。