コンプレッサーをお持ちの方必見! 安全弁の安全性と調整について

公開日:2023/07/04 最終更新日:2023/07/03

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皆さんはコンプレッサーについてどのような認識でしょうか?
エアーツールを使う為の機械、空気を貯める為の機械
よく分からない人から見れば工場で使ってる機械くらいに思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
ではそんなコンプレッサーの安全性についてはいかがでしょうか?
使い慣れている方ほどあまり意識していない、逆によく知らない方から見たら普通に使っているから多分安全なんじゃないか・・・そのような認識かと思います。
便利なものに違いはありませんが、コンプレッサーは時に安全性を欠いた使用をするととてつもなく恐ろしいことになってしまうのです。
今回はそんなコンプレッサーを安全に使用する上で必要不可欠な『安全弁』について解説していきたいと思います。
 

 

そもそも安全弁とは

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安全弁とは、タンク内の圧力が限界になる前に、タンクの中の空気(気圧)を抜くものです。 
しかも、自動的に口が開いて空気(気圧)を逃がしてくれるという素晴らしいものです。 
設計圧力以上に高圧空気や高圧ガスが圧力上昇した場合に、自動的に外部放出をして機器の破裂や破損を防ぐ役割を有しています。 
コンプレッサー及び圧力装置の運転には欠かせないものです。 
 
 

安全弁が無かったら・・・

タンクは、それぞれ限界の圧力が存在しますので、限界(強度)を越えると破裂します。 
破裂というと風船のイメージで可愛い感じかもしれませんが、爆発に近い破裂を起こす事もあります。 
破裂時の破片が飛び散って、身体中に刺さるなんて状況はまだ優しい方で、破裂のパワーでタンク自体がロケットの様に飛んで突っ込んできてしまうなんて事もあります。 
実際そのような事故でお亡くなりになる方もいらっしゃいます。 
 
労働災害事例の中には、 
《突然エアタンクが破裂して工場の一部を破壊すると共に、付近の道路を歩行中の主婦が爆風で飛んできたブロックの破片などに当たり負傷した》という事例もあり、自分だけではなく全く無関係の人にも危険を及ぼす事もあります。 
最悪の場合、身体的な障害を負わせてしまったりや死亡といった事も起きかねません。 
『自分だけはそんな事にはならない』 
災害でも交通事故でも、そういった考えの方が多くいらっしゃいますが、実際のところは”明日は我が身”です。 
筆者も今年旅行に行った際、ドンピシャのタイミングで災害に見舞われたことがありました。 
幸い帰る途中だった為事なきを得たのですが、大きな地震を初めて体感した為、数か月経った今でも少々トラウマになっています。 
これぞ明日は我が身、どんなタイミング自分がそのような経験をするかはわからないものです。 
 
 

危険な使い方

そもそも安全弁とは?の内容を踏まえて見て頂きたいのが、下記の画像になります。 
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※クリックで拡大できます 
こちらの画像は前使用者が仕様より低い圧力でコンプレッサーを到達させて使用していた場合です。 
 
このコンプレッサーの持ち主の方は、事故が起きる前に売ってしまって良かったと思います。 
圧力スイッチが無事な内は設定圧力でコンプレッサーが停止してくれますので、 
まだ猶予はあったのだと思われますが、しかしいつまで安全なのかは分かりません。 

~よくある危険な例~ 
仕様では1.0MPaが到達のコンプレッサーだが、自身はエアー工具しか使用しないので(減圧弁は高価で買いたくない)、エアー工具に合った0.6MPaで到達を迎える様に圧力スイッチを調整。 
 
万が一を考えエアー工具は破損したくない事から、その万一の 
『圧力スイッチが効かなくなったら、1.0MPaちょいまでどんどん圧が上がって、それに気づかずエアー工具を使用すると壊してしまう』 
という事を阻止する為に、安全弁も0.7MPa弱で噴く様に調整する。 
その後この危険なコンプレッサーを危険とは認識せず売却してしまい、 
購入した方は圧が0.6MPaで停止してしまう為、圧力スイッチを調整して1.0MPaで到達する様にしようとするのです。 
その際、途中(0.7MPa)で安全弁が噴くという事があります。 

 
 

安全弁の調整

では安全にコンプレッサーを使用するうえで、どう安全弁とつきあっていくのか・・・ 
それは調整をちゃんと行うことです。 
その調整方法について説明していきます。 

尚、大きく調整をすることは出来ません。 
(例:0.8MPa用を中圧の1.4MPaまで上げるのは不可) 
若干の範囲での調整が可能ということになります。 
今回紹介させて頂いている安全弁は元に戻す為の調整なので問題ありませんが、逆に0.7MPa仕様のものに1.0MPaの安全弁取り付けや、部品取りしていて別の仕様違いのコンプレッサーに使う場合は、仕様に合った安全弁を購入し取り付けを行って下さい。 

1. まず、雁字搦めの結束バンドを切ります。 
※この際タンクに圧を入れた後に作業をすると、いきなり噴くのでご注意ください。 
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2. 下写真の様に下側の六角形を緩めて、上側の六角形を締めていきます。 
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3. 上側の六角形を締めていく際、折角緩めた下側の六角形が締まる方向に一緒に回ってしまうので、下側の六角形も動かない様に押さえておきましょう。 
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慣れていない方は
微調整→エアー入れ(コンプレッサー起動)→噴いたら停止→まだなら再度微調整→エアー入れ(コンプレッサー起動)→噴いたら停止 
を繰り返した方が宜しいかと思います。 
調整完了後、下の六角形を締めて終了です。 
下の六角形は、調整する為の上側の六角形が通常使用時の振動等で動いてしまわない様に留める役目があります。 
 
当店ではこのような状態でお売り頂く事が多々ございます。
コンプレッサーの取り扱い説明書にも《重大な怪我や死亡》(赤線参照)と書いてあります。 
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もし今このような状態でご使用されている方は、直ぐに調整をされることをおすすめします。 
 
また、当店ではタンクに穴が開いている際、 
「ちょちょっと溶接して~」 
とおっしゃられるお客様がいらっしゃいますが、そこだけ厚みが変わってしまい、横の薄い部分に圧が集中して破裂するという事例も多々ありますので、お受けする事は出来かねます。 
元々第二種圧力容器ですので、手を加えてはダメです。 
皆様もお気を付けください。 
 

まとめ

普段何気なく使っていらっしゃる方も多くいらっしゃるコンプレッサー。 
改めて考えると、空気を圧縮してタンクに貯めるという時点でかなり繊細な物のように感じます。 
そして安全弁の安全性と危険性。 
普段からしっかりとメンテナンスを行うことの重要性。 
それを認識実行することで初めて安全に使用していることになるのだと改めて実感します。 
自分だけではなく、一緒に働く仲間も危険にさらしてしまうことになるので、メンテナンスしっかり行っていきたいですね。 
皆様も是非お手元のコンプレッサーの安全弁を一度ご確認下さい。 
 
 
これからコンプレッサーの購入・売却を検討されていらっしゃる方は、是非無限堂までご連絡下さい! 

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